横浜市営地下鉄の敬老パス読み取り機 有人改札窓口に設置

有人改札窓口に設置された専用読み取り機(横浜市提供)

 横浜市は31日、市営地下鉄の「敬老特別乗車証(敬老パス)」専用読み取り機を有人改札内に設置すると発表した。11月1日から有人改札の読み取り機にタッチするだけで、駅員にパスを提示せずに改札を通過できる。

 市が70歳以上の高齢者を対象に発行している敬老パスは、利用実績把握を目的に10月からICカード化された。ただし自動改札は利用できず、利用者は改札から少し離れた読み取り機にタッチした上で、駅員にパスを提示する必要があった。市によると、利用者から「(動線上になくて)利用しにくい」「わかりづらい」などの声が寄せられ、山中竹春市長も改善を指示していた。

 今後は改札内外に分けていた読み取り機を窓口に集約。タッチの時間によって乗降車の区別をしているため、取得するデータには影響がないという。各駅に配置するスタッフによる案内は12月末まで継続する。

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