「もうお辞めになったら、大臣」 立民・後藤氏、寺田総務相を追及 政治資金収支報告書の会計責任者に故人

後藤祐一氏(資料写真)

 立憲民主党の後藤祐一氏(衆院神奈川16区)は31日の衆院政治倫理・公選法改正特別委員会で、寺田稔総務相が関係する政治団体が政治資金収支報告書に故人を会計責任者として記載していた問題を追及した。寺田氏の政治資金を巡る問題が相次いで判明しており、後藤氏は「もうお辞めになったらどうですか、大臣」と重ねて辞任を要求した。

 寺田氏は委員会の冒頭、10月26日の国会答弁を訂正した経緯を説明して「不正確だった。おわび申し上げる」と陳謝。後藤氏は故人名での報告書提出が重過失の場合、罰則の対象になるのではないかと指摘したが、寺田氏は「報告書の記載については瑕疵(かし)があった」と認めつつ、「個別の事案についてはその判断は控えたい」と述べるにとどめた。

© 株式会社神奈川新聞社