「捨てずに何か形を変えて違った形で楽しんで」規格外トマト×鰹節=地域の魅力伝えるチョコレート!?【SDGs】

静岡市にある人気のチョコレート専門店が新商品を開発しました。食品ロスをなくしたい、地域の魅力を伝えたいという思いが込められています。

静岡市のチョコレート専門店「コンチェ」です。

<コンチェ 店主 田中克典さん>

「お待たせしました。こちらになります」

<井手春希キャスター>

「これが新商品、よく見ると、赤いトマトがのっていますが」

<コンチェ 店主 田中克典さん>

「こちらはドライトマトになります」

トマトとチョコレート、なんとも珍しい組み合わせですがそのお味は?

<井手キャスター>

「う〜ん、おいしい!トマトの程よい酸味があってカカオのビターな感じがすごくあっています」

<コンチェ 店主 田中克典さん>

「実は昔からチョコレートとトマトの相性がいいことを知っていたんですけど、とあるご縁で焼津のおいしいトマトの評判を聞いて、そのトマトが(チョコレートに)使えるんじゃないかと」

チョコレートを通じた食育をテーマにワークショップを開く田中さん。地元食材を使ったチョコレートづくりもする中で出会ったのが、「焼津生まれのトマト」でした。

<蓬来荘 若女将 望月美佐さん>

「こちらの旅館の敷地に温泉が湧いているんですが、その温泉を使ってトマトを栽培しています」

『温泉美人トマト』。糖度が高く、フルーツのような味わいが特徴です。

<井手キャスター>

「柔らかい。ちょっとブニブニした感じですね」

<望月さん>

「ちょっと柔らかくなってしまうと“規格外”になってしまいます」

年間およそ15トンのトマトを生産していますが、そのうち、5%ほどが規格外となってしまいます。

<望月さん>

「環境に配慮しても『廃棄ゼロ』を目指しているので、できるだけ捨てたくない、何か形を変えて違った形でも楽しんでいただけたらと思いまして」

この規格外トマトを使って、これまでにシャーベットなど加工商品を作ってきた望月さん。新たな挑戦です。

さらにこのチョコレートには、焼津ならではの特産品も…。なんと、かつお節です。協力したのは、地元の老舗かつお節店「やまじゅう」です。今では数少ない手火山造りのかつお節を生産しています。

<田中さん>

「トマトとかつお節に、チョコレートという組み合わせも実は試したことがあって、それをいつか商品化できないかなという思いがあったのが実際の所です。チョコレートは静岡だけでなく、全国にファンの方がいるので、その方たちに静岡・焼津に興味を持っていただけたらいいなと思います」

食品ロス削減とまちづくりの2つのSDGsが込められたチョコレートです。

© 静岡放送株式会社