3DプリンターのPC造住宅を6棟販売

(提供:日刊不動産経済通信)セレンディクス(兵庫県西宮市、小間裕康代表)は、3Dプリンター住宅「Sphere(スフィア)」の一般販売をこのほど開始した。10㎡未満で登記不要の建物として、330万円(税込)で販売した6棟は早々に完売。1棟目の長野県佐久市を始め、全国で順次施工する。
「スフィア」は、球体の形状を持つPC造で約10㎡の建物。表面積が少なく材料を減らすことができ、構造体強度を高めて耐熱性や耐震性なども備える。セレンディクスは、デジタルデータの設計・開発に特化し、米国、オランダ、中国のコンソーシアム企業との共同開発に取り組む。3Dプリンターによるスフィアのパーツの出力は海外のメーカーと協業する。スフィアの施工は、施工会社との協業で行う。
セレンディクスは、建築基準法を満たす住宅の開発に向けて60㎡規模の住宅を出力できる大型3Dプリンターを導入。日本国内や海外からの合計1000件超の予約・問い合わせを受け、3Dプリンター住宅の開発・普及を加速していく。

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