地震被災の「仁王門」が堂々復活 熊本市・本妙寺、耐震補強も 清正公の菩提寺

熊本地震からの再建工事を終えた仁王門=31日、熊本市西区

 熊本地震で被災した加藤清正の菩提[ぼだい]寺・本妙寺(熊本市西区)の総門「仁王門」(国登録有形文化財)の再建工事が31日、完了。堂々たる姿で長年愛された、地域のシンボルが復活した。

 仁王門は大正9(1920)年に創建。正面幅13メートル、奥行き6メートル、高さ15メートルの八脚門で、当時は珍しい鉄筋コンクリートで造られた。2016年の熊本地震では、柱や壁などに甚大な被害を受け、昨年10月から再建工事が始まっていた。

 工事では、両脇にある丸柱の間にコンクリート壁を設けるなど耐震補強も実施。これまで門の上部にあった仁王像と獅子像は門の下に設置した。

 同寺の池上正示住職は「仁王門はハンセン病患者を強制収容した本妙寺事件や熊本空襲など、さまざまな歴史を見守ってきた」と指摘。その上で「工事が無事に完了し本当にうれしく思っている。これからも多くの人に親しんでほしい」と感謝した。

 工事費約2億5千万円のうち、1500万円は現在も寄付を募っている。寄付者が税の優遇を受けられる熊本地震の特例措置「指定寄付金制度」の期限は12月末まで。同寺務局☎096(354)1411。(鬼束実里)

これまでは門の上部にあった仁王像。門の下に置かれたことで、間近で見ることができるようになった=熊本市西区
これまでは門の上部にあった獅子像

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