<レスリング>イラン協会がワールドカップ(12月、米国)で全選手・役員へのビザ発給を熱望

 

 「Iran Front Page」などイランのメディアは10月30日、同国レスリング協会が12月10~11日に米国・アイオワ州で行われる男子フリースタイルのワールドカップへの出場に際し、出場予定者に対してビザが発給されないケースが1人でも生じれば、イランは全面的に撤退することを発表した。

 今年2月、米大リーグ・レンジャーズの本拠地であるグローブライフ・フィールドでの一大イベントに参加予定だったイランに対し、米国政府は35人中、アリ・レザ・ダビール会長を含めた6人にビザを発給せず、イランは全選手の出場を取りやめた(関連記事)。それを踏まえて、再発防止を望んでいると思われる。

 イラン協会は「米国はすべてのチームのメンバーを尊重すべきです。 私たちだけでなく、他のすべてのチームの参加者に対してビザを発行する必要があります」と主張した。

 今年のワールドカップは、男子フリースタイルと女子が同時開催。男子フリースタイルは米国、イラン、日本、モンゴル、ジョージア、世界選抜チームが、女子は日本、米国、中国、モンゴル、ウクライナ、世界選抜チームが、それぞれ参加予定。

▲選手同士は何のわだかまりもない米国とイランだが…=2022年世界選手権・男子フリースタイル86kg級決勝

© 公益財団法人日本レスリング協会