千賀滉大のメジャー移籍 MLB公式サイト「日本のエース」と伝える

日本時間10月31日、福岡ソフトバンクホークスの千賀滉大投手が海外FA権の行使を申請する書類を球団に提出したことが報じられ、メジャーリーグ公式サイトでもトップニュースの1つとして伝えられている。同サイトのブライアン・マーフィー記者は、千賀について「日本のエース」や「日本プロ野球でベストの投手の1人」と記しており、期待や注目度の大きさがうかがえる。千賀は日本時間11月10日にFA選手として公示され、翌11日から日米全球団との交渉が可能になる。

マーフィー記者は、千賀を以下のように紹介している。

「来年1月に30歳になる千賀は、日本プロ野球の福岡ソフトバンクホークスでの11シーズンで通算1000イニング以上を投げて防御率2.59を記録している。最速101マイルのファストボールとエグいスプリッターを武器に通算1252奪三振を記録し、9イニングあたり10.3個の三振を奪っている。与四球は多めだが、9イニングあたり6.6安打しか打たれてない」

「今季はホークスで11勝6敗、防御率1.94の好成績をマーク。144イニングを投げて156個の三振を奪い、与えた四球は49個だった。被安打は103本で、7本しかホームランを打たれなかった」

また、移籍情報サイト「MLBトレード・ルーマーズ」は、千賀について「ある程度のクオリティを持った先発投手として活躍できる可能性もあるが、日本時代と同様の活躍ができないというリスクもあるため、ジャスティン・バーランダー、カルロス・ロドン、ジェイコブ・デグロムといったトップクラスの先発投手よりも安価で獲得できるだろう」と指摘。「メジャーではカッターやスライダーが強みとならないため、リリーフで使われる可能性もある」と分析した。

ファストボールとスプリッターには高い評価が与えられているものの、その他の球種のクオリティ、全般的な制球力、そしてスタミナや耐久性などがメジャーで活躍するためのカギということになりそうだ。

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