栃木県内新たに1171人感染 新型コロナ、オミクロン派生型3系統も初確認

新型コロナウイルスの電子顕微鏡写真(米国立アレルギー感染症研究所提供)

 栃木県は1日、各国で感染が広がる新型コロナウイルスオミクロン株の新たな派生型「BA・4.6」と「BF・7」、「BQ・1.1」の感染者計4人が県内で初めて確認されたと発表した。

 オミクロン株の新系統を巡っては、免疫をすり抜ける「免疫逃避」の性質がさらに強くなった可能性も一部で指摘され、国立感染症研究所は警戒が必要としている。県感染症対策課は「今後の置き換わりや感染者数の推移を注意深く見守りたい」としている。

 同日の新規感染者は1171人、県内の累計感染者数は24万526人。医療機関に入院していた80歳以上の男性2人と女性1人が10月26、27日に死亡し、県内の死者は計523人となった。

 新規感染者は10歳未満~90歳以上。40代以下が全体の約8割を占め、最多の10代が278人、10歳未満が197人、30代が161人、40代が160人などと続く。クラスター(感染者集団)は4件発生し、佐野市内と茂木町内の高齢者施設で5人と26人、真岡市内と宇都宮市内の医療機関で7人と9人がそれぞれ感染した。

 入院者(予定含む)133人、宿泊療養者52人、重症者3人。

© 株式会社下野新聞社