10月天候まとめ 気温の変動大きかった 東・西日本で降水量少なく

10月の天候(平年比 気象庁HPより)

 気象庁は1日、10月の天候のまとめを発表した。東日本はたびたび強い寒気が流れ込んだため、月平均気温が平年より低くなった。また、全国的に気温の変動が大きかった。

 東日本はまとまった雨がなく、西日本は高気圧に覆われやすかったため、月降水量は平年より少ない地域が多かった。一方、沖縄・奄美では台風や熱帯低気圧、前線の影響で湿った空気が流れ込みやすかったため、月降水量が平年より多くなった。

10月上旬

東京の10月の最高気温

 北・東・西日本は、旬のはじめは暖かい空気に覆われて高温となったが、旬の中頃からはこの時期としては強い寒気が流れ込み低温となり、気温の変動が大きかった。7日の東京都心は最高気温が13.3℃で、10月上旬としては88年ぶりの低温となった。また、7日は札幌で初氷を観測したが、平年より21日早く、昨年より42日早かった。

10月中旬

 北・東日本は低気圧の影響を受けにくく、西日本は高気圧に覆われて晴れた日が多かった。沖縄・奄美では台風20号や熱帯低気圧、前線の影響で湿った空気が流れ込みやすく、曇りや雨の日が多かった。

10月下旬

10月の地域別気温推移(5日移動平均 気象庁HPより加工)

 旬のはじめは暖かい空気に覆われやすく、全国的に気温が平年を上回ったが、旬の中頃は強い寒気が流れ込んだため、東日本を中心に低温となり、東日本の旬平均気温はかなり低かった。23日は寒冷前線の通過に伴い、石川・金沢市でJEF0(風速25~38メートル)の竜巻が発生した。

© 株式会社ウェザーマップ