牛乳など値上げ 今後は “円安” 影響も 街のスーパーでは 広島

11月のスタートも値上げからです。食品830品目余りが値上げされます。購入機会が多い牛乳は3年7か月ぶりとなります。

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乳業大手3社は、11月1日の出荷分から乳製品を一斉に値上げします。値上げ幅は、▽明治は最大5.5%、▽雪印メグミルクは最大9.6%、▽森永乳業は最大10.2%で、牛のえさ代や燃料費などの高騰が主な要因です。3社一斉の値上げは3年7か月ぶりです。

スーパーたかもり 砂田真一さん
「ずっと値上がりの一方なので、どこかで止まってくれないと店としてはしんどい」

広島市のスーパーでも牛乳などの乳製品が、1日から値上げの対象になりました。

スーパーたかもり 砂田真一さん
「こちらの牛乳はきのうまで189円だったけど、きょうから11月で199円に値上げになりました」

「この牛乳もきのうまでは199円だったけど、きょうから222円に値上がりしました。お酒や食品と違って(賞味期限が)短いぶん、まとめて仕入れができないので、どうしてもすぐに値上げしないといけないので、そのあたりはたいへんです」

家計への負担も増す一方のようです。

訪れた人たち
「ちょっと痛いですね。これ以上、上がってほしくない。上がり具合にもよるが、必要なものは買うけど、嗜好品は控えるかも」

「乳製品は食べないようで食べるので、けっこうこたえる。安いときに買いだめして1日・2日の賞味期限が過ぎるものは最近は食べます」

値上げの波は今月、解禁される商品にも影響しそうです。

そごう広島本店 地下1階 ワインショップ 葭仲利光 シニアソムリエ
「今月17日に解禁するボージョレヌーボーも約2割から3割値上がりしています。円安の影響もあるし、航空便で運ばれるので、運賃上昇の影響が大きい」

葭仲さんによりますと、円安の影響を受けない国産ワインの新酒も楽しんでほしいと話しています。

円安を理由にした値上げは、年明け以降に本格化する見込みで、家計の負担はさらに重くなりそうです。

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