ドメスティックバイオレンス(DV)の被害を理由に閲覧制限がかかっていた戸籍の付票を岡山県美咲町が誤って発行していた問題で、同町は1日、担当の30代女性職員を文書訓告の処分にしたと発表した。
女性職員は7月、DV被害を訴えて住民票などの閲覧、交付の制限を求める「支援措置申出書」を提出していた男性の戸籍の付票を、加害者とされる妻に交付した。監督責任で上司の50代男性課長を厳重注意とした。
また、町民から町営墓地の使用許可申請を4月に受理した後、手続きを4カ月にわたり放置し改葬を遅らせたなどとして50代男性職員を戒告処分、監督責任で上司の50代男性課長を文書訓告とした。
町総務課は「いずれも、あってはならないことで申し訳ない。再発防止に努める」としている。