【現地レポート】ファン待望のジブリパークがついに開業! 宮崎吾朗監督「多くの方に楽しんでいただきたい」とメッセージ

11月1日(火)、ファン待望のジブリパークがついに開業した。ジブリパークは「愛・地球博記念公園(モリコロパーク)」内に“森と相談しながらつくっている”スタジオジブリの世界を表現した公園だ。YESNEWSでは、第1期開園エリアの「ジブリの大倉庫」「青春の丘」「どんどこ森」を取材。全3回にわけてレポートする。

■青春の丘

ジブリパークには大きなアトラクションや乗り物はなく、森や道をそのままに、自分の足で歩いて風を感じながら“秘密”を発見する場所だ。「青春の丘」は、「エレベーター塔」「地球屋」「猫の事務所」の3つから構成されるエリアで、訪れたゲストはまず「エレベーター塔」に遭遇する。

「地球屋」は、『耳をすませば』で主人公の月島雫が偶然辿り着いた、アンティーク家具や時計の修理・販売を行なう店だ。実際に中に入ることが可能で、アンティーク家具や機械仕掛けのからくり時計などが、映画さながらに並ぶ。また、写真の向こう側の「地球屋」の前には「ロータリー広場」があり、『耳をすませば』の劇中と同じ世界が広がっている。

『猫の恩返し』に登場する「猫の事務所」も。これは“猫サイズ”で建てた木造平屋の建物で、ミニチュアサイズの家具や小物などに囲まれ、映画に登場するキャラクター、バロンやムタのくつろぐ様子を観覧できる。

■どんどこ森

「どんどこ森」は、『となりのトトロ』の「サツキとメイの家」を中心に、昭和の景観をイメージしたエリア。この「サツキとメイの家」は映画の主人公姉妹が暮らす民家で、2005年の愛・地球博(愛知万博)のパビリオンとして建てられ、ジプリパークでも継続して公開となった。

こちらは「サツキとメイの家」の中から見た風景。ジブリパークはスタジオジブリのテーマパークであると同時に愛知県の公共公園施設でもあり、<自然もエリアの一部>というハイブリットな施設であることがわかる。宮崎吾朗監督が制作を務め、一年半ほどかけて本物の家を建てた。

「サツキとメイの家」の裏山には「どんどこ堂」があり、これは高さ約5メートルの木製の遊具(写真奥)。愛知県産の杉やヒノキなどを使用した遊具で、小学校以下の子供であれば中へ入って遊べる。また、ここへ至る山道では散策路が整備され、来訪の途中で「どんどこ森」に広がる豊かな自然を体感できる。

「どんどこ堂」へは徒歩での散策のほか、「どんどこ森」の山頂と麓をつなぐスロープカーの「どんどこ号」が運行している。※遊戯施設ではなく、ベビーカーや車いすをご利用の方、お体の不自由な方の優先乗車。

メディア向け内覧会当日は、「ジブリの大倉庫」内の「映像展示室オリヲン座」にて、整備主の愛知県・大村秀章知事と企画監修するスタジオジブリ・宮崎吾朗監督によるトークイベントも実施。宮崎監督はジブリパークのひとつのきっかけが、宮﨑駿監督の長編作品からの引退発言だったが、「宮﨑駿は今長編映画を作っておりまして、梯子を外されたような感じはありますが(笑)」と会場を温めつつ、「2期工事も無事にスケジュール通りオープンできるように、そして多くの方に楽しんでいただけるように引き続き頑張っていきたいと思います」と施設への熱い想いをコメント。その第2期開業の「もののけの里」は2023年秋、「魔女の谷」は2023年度内の開業を予定しており、まだまだ楽しみが残っている格好だ。

なお、この内覧会当日の朝は、整備主の愛知県・大村秀章知事などが参加して「愛・地球博記念公園(モリコロパーク)」の北口広場利用開始に伴うお披露目式でテープカットも行なわれた。チケットの詳しい購入方法や発売日、注意事項などは、公式ウェブサイトを確認のこと。

■「ジブリパーク」
・第1期開園日:2022年11月1日
・所在地:愛知県長久手市茨ケ廻間乙1533-1愛・地球博記念公園内(専用駐車場はありません。公共交通機関でお越しください)
・公式ウェブサイト:https://ghibli-park.jp/

(C) Studio Ghibli

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