補償対象外の子に給付金案 出産で脳性まひ、数百万円

 出産に伴い重い脳性まひになった子どもに補償金3千万円を支給する産科医療補償制度で、出生時の低酸素状態を確認する個別審査で補償対象外とされた子らの救済策として、数百万円の特別給付金を出す案が浮上していることが1日、政府関係者への取材で分かった。厚生労働省と制度運営主体の日本医療機能評価機構が検討を進める。

 個別審査は「医学的に不合理」などと指摘され今年の出生児から廃止となったが、昨年までに生まれ補償が認められなかった子の親たちは救済を求めていた。ただ特別給付金と補償金は額に開きがあり、親たちの納得を得られるかどうかは不透明だ。

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