佐藤九段、マスク反則負け撤回を 将棋連盟常務会に不服申立書

佐藤天彦九段

 将棋公式戦の対局中、マスクを外した臨時対局規定違反で反則負けとなった佐藤天彦九段(34)は1日、日本将棋連盟常務会に対し「反則負け判定の取り消し」などを求めて、不服申立書を提出した。

 佐藤九段は申立書で、マスクを外した事実を認め「深く反省する。しかし、故意でなく、盤面に集中することによる過失」と説明。反則負けの根拠となった規定に関し「故意だけでなく、過失による違反も含むか明文化されていない」と指摘した。

 申立書では、対局のやり直しや、規定の適用基準の明確化なども求めている。将棋連盟によると今後、佐藤九段の申し立てを受け、常務会で対応を協議するという。

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