スペイン代表ファンなら知るべき!「W杯最高の瞬間」ベスト5

「無敵艦隊」と呼ばれたスペイン代表。この20年間で世界の強豪に成長し、戦術面でもサッカー界のトップを走っている。

今回は『Sportsmob』から「スペイン代表のワールドカップにおける最高の瞬間」をご紹介しよう。

1934年の「初出場」ワールドカップ

スペインが初めて参加したワールドカップは、第2回イタリア大会だった。第1回大会はウルグアイで行われたが、スペインはその旅程が難しいとして出場を断念していたのだ。

歴史上初めて行われた予選でポルトガルを破り本大会に進んだスペインは、トーナメントの1回戦(当時はまだグループステージがなかった)でなんとブラジル代表を3-1と撃破。これは同国にとってワールドカップでの初めての大きな瞬間であり、そして今も語り継がれる最高の勝利でもあった。

準々決勝ではホスト国のイタリアを相手に1-1とドローになり、再試合ではジュゼッペ・メアッツァのゴールで0-1と敗北。最終的にはベスト8で大会を去ったが、非常に高い評価を得た。

1950年ブラジル大会での4位入賞

内戦のために1938年のワールドカップを撤退しなくてはならなかったスペイン。さらに大会は戦争のためにしばらく中断となり、1950年に再開されることになった。

16年ぶりにワールドカップへと出場したスペインは、イングランド、チリ、アメリカという厳しいグループでなんと3連勝。伝説のFWテルモ・サラが3試合で3ゴールを決めるなど活躍し、見事に首位で決勝ラウンドへ駒を進めた。

最終的にウルグアイ、ブラジル、スウェーデンとのラウンドで1試合も勝てずに「4位」となったが、これは2010年までスペインにとって最高の結果で有り続けた。

1986年ワールドカップ、デンマークに「5-1」

1982年にはワールドカップをホスト国として開催したスペイン。しかしながら2次グループステージで最下位という結果となり、多くの期待を裏切ることになった。

その失意から4年、開幕戦ではブラジルに敗れるスタートになったもののその後北アイルランド、アルジェリアに2連勝。そして迎えたベスト16では、デンマーク代表を相手に5-1という驚きの大勝を収めた。エミリオ・ブトラゲーニョが4ゴールを決めており、今もスペイン人におけるワールドカップ1試合での最多得点記録となっている。

なおデンマークはこの6年後にEUROを優勝して「ダニッシュ・ダイナマイト」と呼ばれる伝説のチームとなる。このときはまだ有名ではなかったが、それでも1次グループステージを全勝突破していた。

2002年ワールドカップ、「無敵艦隊」無敗で敗退

日本と韓国で行われたワールドカップ。「無敵艦隊」と呼ばれながらも上位に進出できないことが続いていたスペイン代表は、この大会を無敗で終えることに成功した。

パラグアイ、南アフリカ、スロベニアを撃破した後、ベスト16でアイルランドをPK戦の末に撃破した。不運なことに次の相手はホスト国の韓国であり、エジプト人審判の疑わしい判定によってドローに持ち込まれ、そしてPK戦で屈した。

ただ、ワールドカップにおいて「無敗で大会を去る」というのは非常に珍しい結果であり、スペインとしては記録に残る大会にもなった。

2010年ワールドカップ優勝

もちろんスペインのワールドカップ最高の瞬間は、2010年大会における優勝だ。EURO2008を制覇して黄金期にあった彼らは、この大会でも決勝戦に進出。オランダを相手に死闘を繰り広げた。

【写真】スペイン代表、日韓W杯で韓国に敗れた当時のスタメン11人

延長戦に持ち込まれたあと、116分にセスク・ファブレガスのパスからアンドレス・イニエスタがシュート。これがゴールに決まり、スペインの歴史で初となる世界王者のトロフィーを手にすることになった。

そしてさらに2年後のEURO2012も制覇し、スペインは3回のビッグトーナメントを連続優勝するという快挙を成し遂げている。

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