ジェリー・リー・ルイスが死去、87歳 7番目の妻に看取られ老衰で ロックンロールの草分け、波乱の人生

ロックンロールの草分け的存在であるジェリー・リー・ルイスがミシシッピ州の自宅で死去した。87歳。老衰死だったという。

代理人ザック・ファーナム氏は、次のように語った。「メンフィスの南、ミシシッピ州の自宅で、7番目の妻のジュディスに看取られ亡くなりました。ジェリーは亡くなる前、『来世を楽しみにしている。だから、死ぬのは怖くない』と妻に伝えました」

1950年代に一世を風靡し、ロックンロールをアメリカの主要な音楽ジャンルとして確立させることに貢献したジェリー、58年に、ヒット曲『ハイスクール・コンフィデンシャル』を収録したデビューアルバムをリリースした後、『火の玉ロック』や『ホール・ロッタ・シェイキン・ゴーイング・オン』などのヒット曲を発表した。

しかし13歳のいとこマイラ・ブラウンと結婚していたニュースが流れると人気は急降下し、絶頂期のイギリスツアーがキャンセルとなったり、アメリカのラジオ局やコンサートのプロモーターからブラックリストに入れられたりと、飲酒、薬物使用、女性問題等で有名となってしまう。

2010年に「今までたびたびおかしなことをしてきてしまったから自業自得だ」と語ったジェリーは、ロックからカントリーミュージックに転向してチャートに返り咲く成功を収めていた。

1986年にはロックの殿堂入りを果たしたほか、グラミー賞を4回受賞、今年はじめにはカントリーミュージックの殿堂にも選ばれていた。

(BANG Media International/よろず~ニュース)

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