Masdarのスルタン・ジャベル会長が世界のエネルギー転換へ「最大エネルギー、最小排出」を呼び掛け

AsiaNet 98560 (2740)

【アブダビ(アラブ首長国連邦)2022年10月31日PR Newswire=共同通信JBN】アラブ首長国連邦(UAE)の産業・先端技術相兼気候変動特使でMasdar会長のスルタン・ビン・アフマド・ジャベル(Sultan bin Ahmed Al Jaber)博士は、増大する世界人口のエネルギー需要に応えるため、再生可能エネルギーや水素を含む全ての利用可能なエネルギー源を役立てるよう世界に呼び掛けた。

ジャベル博士はAbu Dhabi International Petroleum Exhibition and Conference(アブダビ国際石油博覧会・会議、ADIPEC)の基調講演で「今年が私たちに何かを教えたとすれば、それはエネルギー安全保障が全ての進歩、経済社会と気候の進歩の基盤であるということだ」と述べた。世界人口は2050年までに97億人に達すると予測されており、世界は今日より30%多いエネルギーを生産する必要がある。

ジャベル博士は「世界は可能な全ての解決策を必要としている。それは石油、ガス、太陽光、風力、原子力、水素に加え、まだ発見、商業化、有効利用されていないクリーンエネルギーである。世界は最大エネルギーと最小排出量を必要としている。UAE首脳陣が16年以上前にMasdarを創設して再生可能エネルギーの先駆者になることを決めたのは、そのためである」と語った。

アブダビの旗艦再生可能エネルギー企業であるMasdarは、再生可能エネルギーとクリーン技術の開発、活用、商業化を進めることを通じ、UAEの経済とエネルギー源の多様化を支えるために設立された。

Masdarは今日、世界で最も急成長する再生可能エネルギー企業の1社であり、40カ国以上で活動し、200億米ドル相当を超えるプロジェクトに投資してきた。昨年はクリーンエネルギー・ポートフォリオの出力容量を40%拡大し、総容量は15ギガワット(GW)を超えた。これらのプロジェクトは年間1950万トンの二酸化炭素排出量削減に匹敵する。

Masdarは2030年までに100 GWのポートフォリオ容量を目標とし、同年までに100万トンのグリーン水素を供給してこの有望な産業の先駆者の地位を固め、アブダビをグリーン水素の生産、輸出の世界的ハブに位置付けることを目指している。

ジャベル博士は「国連気候変動枠組み条約第27回締約国会議(COP27)が来週開催される。UAEはCOP28首長国気候会議の主催準備をしており、私たちの取り組みは、人類、気候、経済に利益をもたらす新しく果敢かつ現実的で実用的な道筋に重点を置くべきである。進歩ではなく、排出を抑える必要がある」と述べた。

講演はhttps://lnkd.in/d7gT6eVF を参照。

Photo -
https://mma.prnewswire.com/media/1934010/Dr_Sultan_Al_Jaber_Chairman_of_Masdar.jpg

ソース:Masdar