沖縄県民の食卓にも影響か…ツナ缶詰「シーチキン」値上げへ はごろもフーズ、来年1月出荷分から 消費量は全国トップ

 大手食品加工メーカーのはごろもフーズ(静岡市、後藤佐恵子社長)は10月27日、ツナ缶詰「シーチキン」シリーズなど65品目を2023年1月4日の出荷分から値上げすると発表した。原料となるマグロやカツオの価格高騰が原因。参考小売価格(税抜き)で4.8~25.0%の値上げとなる。同社によると、シーチキンの消費量は沖縄が全国で最も多く、値上げは県民の暮らしにも影響しそうだ。

 はごろもフーズでは原材料の高騰を受け、7月と9月に価格改定を実施している。しかし、急激に円安が進み、包装用の缶や食用油といった副資材の価格も高騰していることから、さらなる値上げに踏み切った。

 主力商品の「シーチキンLフレーク」(70グラム)は参考小売価格が税抜きで200円のところ12.5%値上げし225円、「シーチキンマイルド」(70グラム)も170円から8.8%値上げし185円になる。

 同社の担当者は「消費者にご負担をお掛けすることは大変心苦しいが、シーチキンのおいしさをなお一層しっかり届けられるよう努力したい」と話した。

(小波津智也)

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