徳川宗家の次期当主が参拝 日光東照宮で代替わりを奉告

日光東照宮の本社に入る家広さん

 徳川家康(とくがわいえやす)から続く徳川宗家で来年、19代目当主となる徳川家広(いえひろ)さん(57)は1日、家康が眠る日光東照宮を参拝し、神前で代替わりすることを奉告した。

 家広さんは現当主恒孝(つねなり)さん(82)の長男。政治、経済の評論家などとして活動している。恒孝さんは今年いっぱいで当主を退き、来年1月に家広さんが家督を継ぐ。

 家広さんが東照宮を訪れるのは約3年ぶりという。この日は表門から境内に入り、陽明門をくぐって本社へ向かった。稲葉久雄(いなばひさお)宮司らが見守る中、玉串をささげるなどした。

 参拝後、家広さんは「しっかりやるので守って下さいとお祈りし、晴れやかな気持ち。父が築いてきたものをしっかり受け継いでいきたい」と話した。

 家広さんは当主交代の準備として今後、静岡市の久能山東照宮など徳川家ゆかりの場所を訪れる予定。

神前で祈りをささげる家広さん
日光東照宮を参拝した家広氏(右)と稲葉宮司
日光東照宮を参拝する家広氏

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