事業構想大学院大、長崎で「新価値創出プロジェクト」 来年度開講

来年度長崎で開講することを発表する田中学長=長崎市役所

 社会人を対象に新規事業や起業家の育成に取り組む事業構想大学院大(東京)が来年度、長崎市で新規事業への進出やイノベーションの創出について研究する「長崎新価値創出プロジェクト研究」を開講する。田中里沙学長は1日、長崎市役所で会見し「市民の力を結集し、新しいブランド価値を創出するような研究をしたい」と話した。
 同大は東京や福岡など5都市にキャンパスを持つ。これまで新潟市や山口市など17都市で人材育成を目指した研究会を開き、町づくりや新規事業の展開に力を入れてきたという。
 長崎では来年4月から1年間、毎月2回(1回4時間)定例研究会を長崎市尾上町のNBC長崎放送で開催。学術界や経済界などから講師を招き、事業構想計画の作成を目指す。定員は15人。民間企業や自治体職員、大学生などによる異業種交流を想定している。
 田中学長は「長崎はたくさんの経営資源に恵まれ、観光でも注目されている。また、駅周辺の再開発を中心に町が変わる節目でもある」と強みを指摘。開講に向け「長崎から世の中が変わるという気概のある人たちのパワーを、1年間で大きなものにしていきたい」と意気込んだ。


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