高裁那覇支部は参院選「合憲」 「1票の格差」訴訟

福岡高裁那覇支部=2日午後

 「1票の格差」が最大3.03倍だった7月の参院選は憲法が求める投票価値の平等に反するとして、沖縄選挙区の有権者が選挙無効を求めた訴訟の判決で、福岡高裁那覇支部(谷口豊裁判長)は2日、「合憲」と判断し、無効請求を棄却した。

 全国14の高裁・高裁支部に計16件起こされた訴訟の9件目の判決。1日には仙台高裁が、格差是正を目的に隣接県を一つの選挙区にする「合区」を導入した2016年選挙以降で初めて「違憲」とする判決を出していた。

 今月中に全ての一審判決が出そろい、その後に最高裁が統一判断を示す見通し。

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