岡山県内百貨店 歳暮商戦スタート 食卓彩る県産品やセット商品充実

岡山高島屋が開設した歳暮ギフトコーナー

 岡山県内百貨店のトップを切って、岡山高島屋(岡山市北区本町)が2日、歳暮ギフトの売り場を開設した。遠方の親戚らに地元の味を届ける県産品のほか、新型コロナウイルスの感染状況が落ち着き帰省者が増えるとみて、家族そろっての食卓を彩る中華やスイーツなどのセット商品を充実させている。5日の天満屋岡山店(同表町)をはじめ他店も順次コーナーを設け、商戦が本格化する。

 岡山高島屋は約4800点のうち、8階の売り場に約700点を展示。入り口付近に県産品約60点を集め、サワラのみそ漬けや岡山発祥の酒米・雄町で造った日本酒などをアピールしている。セット商品は主にカタログで扱う。中華の有名料理人が監修するオードブル(冷凍)、北海道の人気スイーツ店のパフェ(開封して盛り付け)などを売り込んでいる。売り上げ目標は前年比3.2%増。

 友人らに贈るという主婦(85)=同市東区=は「近況報告も兼ねて毎年届けている。喜んでもらえる一品を選びたい」と話していた。

 天満屋は、岡山店の6階葦川会館で約1400点を扱う。新見市産の紅茶の茶葉を材料にしたチーズケーキなど地場産品を使ったオリジナル商品を中心に提案し、前年比3%増の売り上げを狙う。津山店(津山市新魚町)は3日、倉敷店(倉敷市阿知)は5日に開設する。

 各店ともピークは今月下旬~12月上旬とみている。

© 株式会社山陽新聞社