値上げの秋 去年と同じ買い物をしてレシート比べてみた… 主婦も からあげ店も悲鳴

帝国データバンクによりますと、今月、値上げされる食品は833品目ですが、円安を理由にした値上げは年明け以降に本格化する見込みです。みなさん、あらゆる値上げを実感されていると思いますが、あたらめて去年と同じ買い物をして、実際の値段を比べてみました。

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広島市に住む岩見千穂さんです。食べ盛りの6人の子どもがいる岩見さん、食費などを管理するため、10年分のレシートを保管しているそうです。

その中の1枚、去年10月のレシートを見せてもらいました。

この日は、鶏のもも肉や野菜など9103円分のお買い物…。当時と比べ、今、どれだけその値段が上がっているのか、去年と同じものを同じスーパーで買ってもらいました。

8人家族 岩見千穂さん
― 鶏肉の値段、どうですか?
「なんか上がっているんだけど、わからないように上がっている感じがしますね」

商品をレジに通してお店から出てきた岩見さんに聞いてみると…。

岩見千穂さん
「結局、1万839円なので1700円くらい高くなった」

9103円だった料金は1万839円に…。去年と同じものを同じスーパーで買った結果、実に19%アップしていました。

中でも特に気になっていたという鶏肉は…。

岩見千穂さん
「(去年は)もうちょっと100円くらい安くなかったかなみたいな。グラム10円以上は上がっていますね」

岩見さんが気になっていた鶏肉…。こちらは、広島市西区の唐揚げテイクアウト専門店「とりいち」です。

からあげの材料となる鶏肉の仕入れに店長の鈴光さんは、この1年、頭を悩ませてきました。

とりいち 広島観音店 鈴光正宏 店長
「3年前と比べると、商品にもよりますけど、1.5~2倍高騰してきています。高騰理由としては原油高・円安・新型コロナ・人件費高騰など、さまざまな理由が考えられると思います」

こちらは、ことし8月までの鶏肉の輸入価格ですが、2年前の11月の2倍以上の価格になっています。そこに追い打ちをかけているのが唐揚げにも使う油です。

とりいち 広島観音店 鈴光正宏 店長
「今回、10月に油の高騰だったりとかあったので、このまま続くと年末までには1度(価格を)上げないといけないかなというのは考えています」

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