写真で振り返る那覇市長選挙!明暗を分けたのは〇〇だった!?選挙ドットコムちゃんねるまとめ

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2022年11月1日に公開された動画のテーマは……那覇市長選 現場レポート!

ゲストにフリージャーナリストの畠山理仁氏をお招きし、10月23日に行われた那覇市長選挙の現地の様子について語っていただきました。

【このトピックのポイント】
・激戦の那覇市長選挙は自民党・公明党推薦で元副市長の知念氏が64,165票を獲得し当選
・勝敗の分かれ目は城間氏の支援。さらに新型コロナで地域経済が落ち込むなか知念氏の行政経験も評価のポイントに
・敗戦の翁長氏は政界引退を示唆。知念氏「政治的な主張は違うが人間関係は変わらない」

那覇市長選挙は知念覚氏が初当選

10月23日に那覇市長選挙が行われ、元那覇市副市長の知念氏が初当選を果たしました。

オール沖縄が擁立した翁長氏は、祖父の代から那覇市と真和志市(1957年に那覇市に合併)の市長を務めてきた歴史的にも那覇市にゆかりの深い人物。知念氏を応援する国会議員からも「『翁長ブランド』は強い」と恐れられていたそうです。

一方、自公が推薦する知念氏は現職の市長のもと約8年間副市長として務めた手堅い実績があります。また、翁長氏の父親である翁長雄志氏が那覇市長だった頃には秘書として支えた経歴があり、今回の那覇市長選挙は「オール沖縄の分裂」「オール沖縄対オール沖縄」とも言われ、非常に激しい選挙戦が繰り広げられました。

畠山氏は今回の選挙について「現職の城間幹子市長がどちらを応援するかがポイントだった」とコメント。

城間氏は8月に「那覇市長選挙で辺野古の基地問題は争点にしなくていいのでは」と発言したり、9月の沖縄県知事選挙や県議会議員補欠選挙の応援で翁長氏を避ける様子を見せたりするなど気になる動きを見せていました。

そして告示前の10月12日に知念氏支援を表明。13日に行われた知念氏の陣営の集会は城間氏応援に大きく盛り上がり、知念氏を大きく勢いづけました。

城間氏が知念氏の支援を決めた背景として、畠山氏は2つ挙げます。

1つは城間氏と知念氏が市長・副市長として8年間一緒になって那覇市政に取り組んできたこと。もう1つは辺野古の新基地問題に関して、国と対立するポーズをとり続けることが沖縄県と那覇市にとって必ずしもプラスにならないのでは、という考えがあった点です。

MC鈴木も沖縄県知事選挙で行った投票マッチングの結果をあげて畠山氏の解説に同意。「沖縄の地域によって政治的傾向は変わるし、城間さんの話はわかる。那覇市長選挙では那覇市の争点にきちんと取り組むべきという思いから、翁長さんとは距離を置いたのでは」とコメントしました。

城間氏の支援に加え、新型コロナの影響で沖縄県全体の観光産業が落ち込むなか、知念氏のこれまでの行政経験も評価のポイントになった、と畠山氏は分析しました。

写真で見る那覇市長選挙

ここからは、畠山氏が現地で取材した写真をもとに那覇市長選挙の様子を解説します。

掲示板に張り出されたポスターにはそれぞれの候補を支援する玉城氏と城間氏の写真も入っています。

MC鈴木「知念さんのポスターは城間さんの応援が始まってから刷り直したんですよね」

畠山氏「だから知念さんも笑顔ですよね」

同時期に行われた那覇市議会の補欠選挙ではオール沖縄の候補のポスターは城間氏の写真を白いシールで隠すなど、城間氏の動向で振り回された側面もあったようです。

こちらは告示日の翁長氏の演説の様子。隣には玉城氏の姿も見えます。

続いて同じく告示日の知念氏の様子。こちらには城間氏が同席しています。

畠山氏によると城間氏は「大きな会場でマイクは握らない」と言っていたそうですが、この朝の出発式ではマイクで原稿を読み上げ、知念氏の背中を押す出発の儀式を行いました。

こちらは演説中の翁長氏とそれを応援する玉城氏。選挙期間中、玉城氏は公務の合間をぬってほぼ毎日翁長氏の街頭演説に同席していたとのことです。

選挙最終日の土曜日にはデジタル大臣の河野氏が現地入りし、終日知念氏の応援を行いました。

畠山氏によると打ち上げ式もかなりの人数が集まり盛り上がったとのことです。

こちらは落選が決まった直後の翁長氏のぶら下がり取材の写真です。政界引退の可能性に言及する翁長氏に対し、選対本部長を務めた玉城氏は「翁長さんをまた迎えられるように準備して、また戻ってきてもらいたい」と期待を寄せました。

こちらは当確後の知念氏の後援会事務所の様子。カチャーシーを踊る知念氏と城間氏の嬉しそうな様子が写っています。この後、城間氏から知念氏へ金色のバトンを渡すセレモニーが行われました。

こちらは知念氏のぶら下がり取材の様子。

翁長氏の「今回の那覇市長選挙は今までで一番仲がいいもの同士の選挙だった」という発言について畠山氏が質問すると知念氏は「もちろん!(翁長氏のことは)小さいときから知っているし政治的な主張は違うけど人間関係はこれからも変わらない」とコメントしたとのことです。

動画本編はこちら!

畠山氏が那覇市長選挙の激戦を語る!知念氏勝利の要因は?評価のポイントは?

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