映画史上唯一の養鶏サスペンス 生命倫理を蹂躙する企業の非人間性暴く 「殺しを呼ぶ卵 【最長版】」予告

12月2日より劇場公開される、資本主義の非情な面と人生の虚無に切り込んだ、養鶏場を舞台としたサスペンス映画「殺しを呼ぶ卵 【最長版】」の、予告編が公開された。

予告編は、「映画史上唯一の養鶏サスペンス」の文字とともに、画面を埋め尽くすほどのニワトリがいる巨大養鶏場の場面から始まる。その後、陽気なボサノヴァ・サウンドに乗せて、社長、社長夫人、夫人の姪(めい)が登場。仲むつまじく笑い合う、裕福で幸せそうな家族の様子が切り取られている。しかし場面は一転し、不穏な音楽とともに、怪しい研究者、こちらをにらみつける労働者らの姿とともに、“愛欲”“陰謀”“猟奇”に加え、“細胞分裂”“突然変異”といった謎の研究に関する言葉が映し出される。最後は自動車事故の様子で締めくくられる、異様で不穏な映像となっている。

あわせて公開されたポスタービジュアルは、炎が燃え盛る自動車事故の様子を背景に、血まみれの姿でこちらに迫り来る意識のもうろうとした女性と、地面に倒れる男性という構図となっている。

「殺しを呼ぶ卵 【最長版】」は、巨大養鶏場を舞台としたサスペンス映画。養鶏場の社長マルコ、妻アンナ、アンナの姪(めい)ガブリの欲望が暴かれる時、予想もできない展開が待ち受け、想像を絶する畸形ニワトリが産み出される。利潤追求のためには生命倫理をも蹂躙する企業の非人間性を描いた社会派的メッセージも打ち出した作品となっている。ジャン=ルイ・トランティニャン、ジーナ・ロロブリジーダ、エヴァ・オーリンが出演。監督・脚本は、残酷描写で知られる「情無用のジャンゴ」のジュリオ・クエスティ。残酷場面などを含む、105分の「最長版」として公開される。

【作品情報】
殺しを呼ぶ卵 【最長版】
2022年12月2日(金)より新宿シネマカリテほか全国順次公開
配給:アンプラグド
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