「9月の終わり、三男一女の子どもたち家族から1泊旅行で金婚をお祝いしてもらい、ほっこりした気持ちで犬のジローと近所を散歩していた時でした。大きなキノコが何本も生えているのを発見。傘の部分が20㌢以上になるものもありました」
長崎新聞の情報窓口「ナガサキポスト」に、長崎市三ツ山町の山下康則さん(73)、良子さん(72)夫妻から大きなキノコの写真が寄せられた。場所は同町の林道沿い。「長崎きのこ会」の山川続会長によると、このキノコは広葉樹林によく発生するテングタケ属の「カラカサタケ」だった。加熱したら食べられるという。
キノコは目につかないことも多く、出現して形をとどめているのは3~4日。話を聞きに行った時には、既に消滅していた。しかし、よく見ると新たに小さな同種が4本出ているのを確認。「50年ここで暮らしてきて、キノコを見つけたのは初めてですよ」と康則さん。良子さんは「何だか金婚をお祝いしてくれているよう」と話し、喜んでいた。