
乳がん患者が抱く再発への恐怖感をスマートフォンアプリで軽減できることを臨床研究で確認したと、名古屋市立大や京都大などのチームが3日、国際学術誌に発表した。うつ病への抗うつ剤と同程度の効果があり、早期の実用化を目指している。
国内では年間9万人以上が乳がんを新たに発症。医療の進歩で生存率は高まっている一方、再発すると治療が難しく、不安や恐怖感を抱えている患者も多いという。
研究では「解決アプリ」と「元気アプリ」の2種を活用。患者が困り事を整理して解決策などを考え、実行した時の気分を振り返ったり、発病後に中止した活動に取り組んでもらい結果を評価したりする。
