ハロウィーンから一夜明け…渋谷はごみ拾いも“恒例化” 区長は対応を総括

ハロウィーン当日の10月31日夜、渋谷の街にはたくさんの人が詰めかけました。ハロウィーンから一夜明けた11月1日、街には散乱するごみを拾う多くの人の姿が見られました。一方、渋谷区の長谷部健区長は区の対応について総括しました。

ハロウィーン当日、渋谷は仮装をした多くの人であふれ返りました。その盛り上がりは終電時間を過ぎた後も収まりません。終電の終わった1日午前1時半過ぎになっても渋谷センター街にはまだ多くの人が行き交い、大音量の音楽を鳴らして騒ぐ人たちや飲酒禁止エリアで飲み歩く人の姿もありました。

一夜明け、渋谷区の長谷部区長は今回のハロウィーンを振り返り「迷惑がかかる行為をしている人たちはだいぶ減ってきているものの、ゼロではない。自覚を持ってほしい」と指摘した上で「ただ、愚直に活動を続けているので、成果は出てきている感触がある」と総括しました。渋谷区は今回、28日から警備員を配置したほか、渋谷駅周辺での路上飲酒を禁止しました。長谷部区長は今後の課題として、路上で飲酒する外国人が多くいるなど、訪れた人へのルールの周知を挙げました。長谷部区長は「特に土日は外国人が非常に多かった。31日=ハロウィーン当日は仮装している人、日本人が多かった印象」として「告知はしているが、海外に情報を発信していく難しさを今回は感じた。われわれとしては今できることをしっかりやっていくことは変わらない」と述べました。

一方、大勢の人が集まると多く見られるのが「ごみ」です。このハロウィーン期間中も、多くのごみが散乱する様子が見られました。

ハロウィーンの騒動が過ぎ去った1日朝の渋谷駅前では通勤・通学客がいる中、ハロウィーンの余韻が残り、コスプレ姿の人もまだ見られました。そしてその一方で、集められた大量のごみ袋が積まれ、大勢のごみを拾う人の姿も見られました。午前8時ごろには、街にごみが散乱する様子はほとんど見られませんでしたが、その影にはさまざまな形でごみ拾いをするボランティアの存在がありました。

まず、渋谷の街に集結したのはたくさんの"マッチョ”たちです。フィットネスブランドを扱う企業が募集したもので、理由はもちろん"街のごみ拾い”です。マッチョにとってはごみ拾いも"トレーニング”ということで、総勢およそ50人のマッチョたちが体も鍛えつつ、清掃活動を行いました。参加した人は「マッチョたちが汚い渋谷の街をきれいに掃除してやろうかと思って。有酸素運動にもなる。街のためにも体のためにもいいこと」と話していました。さらに、ごみ拾いをスポーツにしたイベントも開かれました。これは拾ったごみの種類や量でポイントを競う"スポーツイベント”です。参加者たちは45分間で渋谷の街にあるごみを集め、順位を競いました。

「ハロウィーンの後はごみ拾い」という光景も、渋谷の新たな恒例行事となっているようです。

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