ネイルの祭典&ニューノーマルなコスメ店 化粧品業界の復活は…

コロナ禍からの復活を目指すコスメ業界で、3年ぶりにネイルの大規模な展示販売会が開催されました。一方、池袋の百貨店には“ニューノーマルなスキンケアショップ”がオープンしています。

江東区の東京ビッグサイトで開催された世界最大級のネイルの祭典「東京ネイルエキスポ」には、2日間でおよそ2万人が訪れました。会場には最新のネイル商品の数々が並び、お目当ての商品を買い求める人たちでレジには長い列ができました。訪れた人は「すごく豊富だしやっぱり安い。いろいろな新しいものも見られるのですごく充実した1日だった」「3年前も来た。たくさん買い過ぎちゃう」などと話していました。また、人気ネイリストたちの実演コーナーには人だかりができ、その場で実際に人気デザインを施術してもらえるコーナーにも人が詰めかけました。

イベントの担当者は「仕事中は派手なネイルできなかった人が、ステイホームで派手なネイルにもチャレンジしてみようかなという話もある。両極端で、シンプルなものから派手なものまで楽しんでいるように思う」(日本ネイリスト協会・金井智子さん)と話し、コロナの影響でネイルのトレンドにも変化が出てきていると分析しています。

一方、豊島区の西武池袋本店にオープンしたのは、若い世代がターゲットの化粧品売り場「ナチュラルコスメ」です。こちらも「おうち時間が増えたことによって、スキンケアの見直しやヘアケア、ボディーケアアイテムの売り上げが伸びている」(そごう・西武 コスメ担当・岸本直樹さん)といいます。新たな売り場にはオーガニックの化粧品を取り扱うブランドやリサイクル資材を容器に活用したブランドのケア用品が並びます。さらに男女関係なくスキンケアやメイクをしたいという需要を受け、今回、ジェンダーレスに使えるブランドも導入しました。全ての商品が性別を問わず使用できるコスメです。

コロナ禍からの復活に、そごう・西武のコスメ担当・岸本さんは「感染状況の落ち着きとともに外出する機会が増えたのでメイクをするお客さまも増え、メイク需要は高まっている。化粧品売り場全体の売り上げも回復傾向にある」と話しています。

新型コロナの影響で大きく変化した化粧品業界──。今"ニューノーマルなコスメの波”が広がりを見せています。

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