第5回世界四川料理会議が中国の雅安で開幕

AsiaNet 98568 (2757)

【雅安(中国)2022年11月3日新華社=共同通信JBN】第5回World Sichuan Cuisine Conference(世界四川料理会議)は「Let the World Love Sichuan Cuisine(世界に四川料理の魅力を伝える)」を中心テーマとして、11月3日に中国四川省雅安で開幕する。雅安は開催都市として、地元の特徴を十分に発揮し、「四川料理を味わい、雅安茶を楽しみ、ジャイアントパンダに出会う」という独自の体験を提供する。雅安市人民政府(Ya'an Municipal People's Government)によると、会議の開催期間中にはWorld Sichuan Cuisine Skills Competition & Sichuan Street Food Competition(世界四川料理技能大会&四川ストリートフード大会)、 World Chinese Hotpot Banquet Competition(世界火鍋晩餐大会)、Global Sichuan Cuisine Industry Development Summit(グローバル四川料理業界開発サミット)も開催される。

雅安の生産物である花椒は、四川料理に独自の風味を与える。さらに、雅安には「ジャイアントパンダの科学的発見場所」と「茶文化の起源」という2つの独占的な世界レベルの文化的指標が存在し、同市の歴史的文化と料理文化が調和している。このシームレスな組み合わせこそが、今年同会議が雅安で開催される理由だ。

中国4大料理の1つとして、四川料理は独特の「麻辣」味を用いることで知られている。雅安で生産される花椒は、豊かな香りとしびれるような強烈な感覚を持つ。「辣子鶏」や「雅魚の土鍋煮込み」など花椒を使用して作られる数々の有名な四川料理は、「各料理に1つのスタイル、100の料理には100の味」という四川料理の中で際立っていると広く認められ、四川料理の「本質」と呼ばれる「しびれる」味わいを表す。

その上、雅安は世界的な茶文化の生まれた地だ。中国最古の茶の人工栽培の記録には、雅安の蒙頂山についての記載があり、この山は名の知れた蒙頂山茶と品質の優れたチベット茶を生み出す豊かな生物学的多様性と素晴らしい天然資源でよく知られている。

同じく驚くべきなのは、ジャイアントパンダが雅安で発見されたことだ。1869年に、フランスの宣教師で科学者のPere Armand David氏が雅安の森で初めてジャイアントパンダの科学的発見をした。その後、絶滅寸前のジャイアントパンダは、重要な科学研究対象となった。ジャイアントパンダは今日、「中国の国宝」、世界中で認められている「生きた化石」、生物学的多様性に関心を集める世界的な文化とシンボルとして知られる。

Sichuan Cuisine Conferenceは、世界中の人々に四川料理の喜びを賞味し、雅安茶の甘い香りを味わい、愛らしいジャイアントパンダの可愛さを目にする機会だけでなく、雅安の生態学的環境の魅力と文化観光業界の活力ある発展を体験する機会も提供し、喜びに満ちた美食的な出会いおよび有意義な文化交流となるだろう。

ソース:Ya'an Municipal People's Government