北朝鮮ミサイルに不安も 被爆者の体験「原爆の絵」高校生が語る

高校生が被爆者の証言を聞き取って描いた「原爆の絵」の展示会が、広島市で開かれ、生徒たちが作品への思いを披露しました。

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「原爆の絵」は、広島市立基町高校の創造表現コースの生徒が、被爆者の体験をもとに2007年から毎年、制作しています。

会場の広島国際会議場には、ことし、完成した新作16点を含む43の作品が展示されています。

作品を解説するギャラリートークには、2年生と3年生合わせて4人が参加して、それぞれが被爆者の悲惨な体験をテーマにした作品への思いを話しました。

2年生の香川凪さんは、8歳のときに爆心地から2.5キロで被爆し、意識を失った女性の体験を描いた作品「不気味な閃光」について解説しました。

基町高校 2年 香川凪さん
「少し青い色を足してみたり、この壁とか家を黒くして、光を強く見せるために影を強くしたり。最終的に見ていただいたときに『これは、もう、わたしが見たそのままの光景だ』と言っていただいたときは、とてもうれしかったです」

訪れた人たちは熱心に聞き入り、核兵器廃絶への思いを再確認していました。

一方、3日朝もJアラートが発出されるなど、北朝鮮がミサイルの発射を続けていることに会場からも不安や怒りの声が聞かれました。

訪れた人たち
「けさの(北朝鮮の)ミサイル発射の報道とか、毎日、心が痛くなる。やっぱりね、平和を取り戻したいと思ってくれる方が少しでも増えたらいいなと思います」

「もしかしたら日本列島を狙ってくるかもしれない。あるいは向こうの何らかのミスで太平洋に行くつもりが陸地に落ちてくるかもしれない。国際社会の中での外交というものを進めて行かなければいけないんじゃないかと思っています」

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