酷暑という単語を頻繁に耳にすることが多かった今年の夏。エアコンを毎日フル稼働していたご家庭も多かったのではないでしょうか。季節はすっかり秋となった今、さすがにもう冷房を使うこともないと思います。
夏が終わり、このままエアコンのケアを何もせずに、暖房を使う冬を待つのは実はエアコンにとって良くないことなのです。今回は本格的な冬が到来する前にやっておきたいエアコン掃除についてご紹介します。
まずは半日「送風」運転
エアコンの室外機から水が出てきているのを見たことはありませんか? 冷房は空気中の水分をとって外に排出しています。そのため、冷房運転をしているときは室外機の横にあるホースだけでなく、エアコン内部、そこからつながるホース全体に水が通っています。
その水滴が残っているとカビの原因にもなりかねません。残っている水滴を飛ばすために、半日ほど「送風」運転をしましょう。送風することで中の水滴が飛び乾燥します。エアコンの機種によっては、毎回の冷房使用後に自動で送風運転をしてくれるものがあり、その場合は改めての送風運転は不要です。
エアコンは本体上にもホコリがたまる
エアコンの掃除というとフィルター掃除を思い浮かべがちですが、ホコリは上から下へと落ちていくもの。エアコンの上部にはホコリが溜まってしまっています。ここを通って空気を取り込むので、清潔にしておきたい場所でもあります。
今までまったく掃除をしていなかったのであれば、はたき(それに代わる同用途のもの)でおおまかなホコリを払います。その後、濡らして絞った雑巾でしっかりと拭き掃除までしておきましょう。
フィルターづまりは健康を害する上に電気代がかかる
ホコリがいっぱいこびりついているフィルターも徹底的に掃除する必要があります。ホコリの中に雑菌がついていることもあり、それを部屋に撒き散らしてしまうことは割けたいものです。またフィルターにホコリがついていると、空気の出が悪くなり、エアコンの電気代がよけいにかかることに。電気料金が高騰している今はとくに気をつけたいところです。
フィルターを取り外し、ホコリが詰まっているようであればまずは掃除機でホコリを吸いとります。
その後、バケツなどに洗剤(中性洗剤や食器洗い用の洗剤でいい)を入れ、20倍程度薄まる量の水を入れて洗います。使い古した歯ブラシを使うと細かいホコリも取れやすくなります。
汚れが落ちたら数回水洗いして洗剤を落とし、風通しのよい日陰でフィルターを乾燥させてください。湿ったままエアコンに戻してしまうと、カビの原因となってしまうので、しっかり乾かすことが重要です。
この冬もしっかりと効果を発揮してもらうためにも、エアコンを良い状態にして冬を迎えましょう。