47打席連続三振なしのグリエル あと5打席でポストシーズン新記録

アストロズの正一塁手ユリ・グリエルがポストシーズンのメジャー記録に迫っている。現在38歳のグリエルは、今年のポストシーズンでここまで47打席に立ち、打率.348(46打数16安打)、2本塁打、4打点、1四球、OPS.840の好成績をマーク。まだ1つも三振を喫していないのだ。2019年のポストシーズンでも48打席連続三振なしを記録しているグリエルだが、現在継続中の47打席連続三振なしはポストシーズン史上6位タイの数字。あと5打席で新記録を樹立する。

ポストシーズンの三振なしのメジャー記録は、1995年にジョーイ・コーラが作った51打席連続。この年のコーラは1つも三振しないままポストシーズンの戦いを終えた。2006年のデービッド・エクスタインが50打席、2003年のフアン・ピエールが49打席、1979年のティム・フォーリと2019年のグリエルが48打席でこれに続き、今年のグリエルはポストシーズン歴代6位タイ。ちなみに、アストロズのダスティ・ベイカー監督も1981年のポストシーズンで46打席連続三振なしを記録したことがある。

上記のうち「その年のポストシーズンの最初の打席から」の記録に限定すると、今年のグリエルは、1995年のコーラ(51打席)、2006年のエクスタイン(50打席)、1979年のフォーリと2019年のグリエル(48打席)に次ぐ5番目。いずれにしてもポストシーズン新記録まであと5打席ということになる。

なお、グリエルは今年の5安打を加えてワールドシリーズでの通算安打数を26に伸ばし、殿堂入りの名選手トニー・ペレス(23安打)が持つキューバ出身選手の最多記録をすでに更新している。ペレスはレッズで4度、フィリーズで1度ワールドシリーズに出場し、合計27試合で23安打を記録。グリエルは今回が4度目のワールドシリーズだが、22試合目でペレスの記録を抜き、ここまで24試合で26安打を放っている。

あと5打席で52打席連続三振なしのポストシーズン新記録を樹立するグリエル。ワールドシリーズ第5戦以降の注目ポイントの1つとなりそうだ。

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