「タイムスリップしたみたい」首里城で古式行列、国王や王妃らしとやかに 3年ぶり有観客

 「首里城復興祭」(首里城祭実行委員会主催)最終日の3日、那覇市の首里城公園で国王の正月参詣の様子を再現する「古式行列」(首里振興会主催)が実施された。規模は縮小したものの、3年ぶりに観客を入れて行われた。

 本来は正殿で国王を迎えるが再建中のため、代わりに奉神門で迎えの儀式が行われた。先導役の「諷仲門(うてーなかじょう)」を先頭に、琉球王国時代の衣装をまとった国王や王妃ら約30人が奉神門から守礼門までしとやかに練り歩いた。

 友人と観覧した宜野湾市の女性は「迫力があり、タイムスリップしたようだった。復元した首里城を見るのも楽しみ」と目を輝かせた。

 (赤嶺玲子)

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