ホルモンうどん対決 津山勝ち越し 兵庫・佐用で3戦目、接戦制す

観光客らが長い列をつくりにぎわったホルモンうどんの販売対決イベント

 「ホルモンうどん」を共にご当地グルメとする津山市と兵庫県佐用町の提供2店が3日、販売対決イベントを同町の佐用商店街で開いた。7、9月にあったこれまでの対戦で1勝1敗と両者一歩も譲らぬ中で迎えた3戦目。津山の店舗が接戦を制し、通算成績でも勝ち越しを決めた。

 イベントは津山の「お好み焼三枝」(上河原)と佐用の「ふじ」(同町佐用)が300食を売り切る早さを競った。大勢の観光客らが行列をつくり、ホルモンやたれの焼ける香ばしい香りがムードを盛り上げる中、対決は午前10時にスタート。ホルモンうどんを買い求める長い列は途絶えることなく、わずか1時間後の11時3分、三枝が先に300食を売り切り、遅れること6分後に完売したふじを振り切った。

 兵庫県相生市、会社員(50)は「佐用はあっさりしたしょうゆの風味が感じられ、津山はたれの味がよく絡んでいる。どちらもおいしかった」と話した。

 ホルモンうどんは津山がたれを絡めて焼くのに対し、佐用は焼いた後にたれをつけるスタイル。7月に同町であった初戦は津山が勝利し、9月に津山市山下の国史跡・津山城跡(鶴山公園)で開いた2戦目は佐用が勝利していた。

 勝ち越した三枝の上山康裕店主(52)は「勝ててうれしい。どの会場も大勢の人が来てくれ、ご当地グルメの力を感じた。今後もイベントを開いて地域活性化につなげたい」と喜び、「佐用ホルモンうどん食わせ隊」の千種和英広報隊長(55)は「地元で勝てず残念だが、多くの人が地域に足を運ぶきっかけになった」と話していた。

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