那覇で71センチ、アーラミーバイ

 沖縄市在住の喜友名翔平さんは若干25歳ながら釣り歴10年以上で、これまで53センチのチンシラーを釣り上げた経験もあるフカセ釣り師。10月26日も会社の釣り仲間と那覇一文字の通称「0.5番」に午前5時の便で渡った。

 この日は大物は期待していなかったので、竿(さお)はチヌ用の0.6号、ハリス2号で30センチ前後のイスズミなどを釣っていたが、午後になってとんでもないアタリがあり、リスを瞬殺された。持ってきたハリスで一番太い5号で一か八かの賭けに出た。竿をひったくるようなアタリがあり、掛かった魚は外海に向かって走った。

 走らせては根に入られてしまうと、竿を折れんばかりに曲げドラグをフルロックして魚の走りを止めようとしたが、ジリジリと10メートルほどラインを引き出して最初の走りが止まった。すると今度は比較的根が少ない内湾に向かって走りだしたので、今度は慎重にやりとりすることに。0.6号のチヌ竿は折れんばかりに曲がり、ピンピンに張ったラインからは「ピィーン」と風切り音が鳴っている。

 ラインを巻いては、出されたりすること10分、海面に茶色い大きな魚が浮いた。これが自己新記録となる71センチ・5.56キロのアーラミーバイ(ヤイトハタ)だった。

(おきなわ釣り王国社・仲栄真修)
 
 

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