【東京都薬剤師会】最新・後発薬流通状況調査公表/1年前より「納品滞り」悪化、70%超える

【2022.11.04配信】東京都薬剤師会(都薬)は11月4日に定例会見を開き、後発医薬品の流通状況に関する調査結果を報告した。1年前の令和3年6月に行った第1回目、同年8月の第2回目に続き、3回目の調査となる。今回の結果では「納品が滞っている」との回答が第1回目調査では65%だったところ、72%と上昇している。影響の出ている品目は変化していることもうかがえ、都薬では「品目が変化しながら薬局では厳しい状況が続いていることがうかがえる」としている。

影響品目は変化/今回上位はアルプラゾラムやバルプロ酸ナトリウムなど

主な結果概要は以下の通り。

後発医薬品に関して、「現在の卸の納入状況」に近い選択肢を1つ選ぶ設問では「納品が滞り、調剤業務に影響が出る場合がある」が最多で72.4%。1回目調査では65%であり、さらに悪化しているといえる。次いで「製品が流通していないため発注ができない場合が多くある」が17.4%(1回目は17%)。
都薬は「滞っている」との回答が上昇していると指摘した。

一方で、影響のある品目については変化している。第1回ではエルデカルシトール(活性型ビタミンD3 の誘導体)だったが、今回ではアルプラゾラムやバルプロ酸ナトリウムなどが上位にきているとした。

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