寺田稔総務大臣の後援会の収支報告書で「代表」とされている男性が、ホームテレビの取材に対し「代表を務めたことはない」と明らかにしました。
男性は怒っています。
男性「憤り、ものすごい憤りを感じます。人を馬鹿にするのもええ加減にせぇよという風な憤りを感じております」
怒りをあらわにするのは寺田稔総務大臣の竹原後援会の代表として政治資金収支報告書に名前が書かれている90代の男性です。
男性「(自分は90代で)足が悪いから免許も返納し自由に動くことができない。それにもかかわらず平然と一般の世論の中で私を代表にしたりしてること自体が(なぜなのか)」
ホームテレビの調べでは寺田稔竹原後援会の収支報告書に2014年からこの男性の名前が代表として記載されていました。
男性によりますと自身は、寺田大臣の前に広島5区から出馬していた池田行彦元外務大臣の秘書を一時期務めていました。
しかし2004年に池田氏が亡くなった後、地盤を引き継いだ寺田大臣の選挙の手伝いはしたものの「後援会の代表になったことはない」と話します。
男性「寺田総務大臣の時には全く新しい組織を作って私は排除される状態になった。もう出入りしてくれるなという状況になった」
寺田大臣の後援会事務所にもここ5年は行っておらず、今回の報道をうけ初めて自分が代表になっていることを知ったといいます。
男性「人に迷惑をかけても(寺田大臣側は)なんの断りもなしに平然と大臣になって、なんかあれば事務的に「違反ではない」と全く自分には何も悪いとこはないんだということを主張するところは横道極まりない。人間としてはあるべき姿ではないと私は考えております」
これに対し寺田氏の事務所は「竹原後援会の話だと男性は2014年以降代表に就任しており、その後やめたいなどという申し出がなかったのでそのまま続けていただいている認識だった」としています。
寺田大臣の竹原後援会についてはこんな疑惑も…
2019年と20年分の政治資金収支報告書に、会計責任者として署名、押印している人物が作成日より前の2019年10月に亡くなっていたことが判明。
寺田大臣は4日の会見で陳謝しました。
寺田総務大臣「後援会の体制についても見直しをお願いしているところであります。法令に沿って適正に処理をするとともに説明責任を果たしてまいりたいと思います」
この問題については東京の市民団体が寺田大臣や後援会の代表ら4人が他人の印鑑を使用して文書を偽造したなどとして、東京地検に刑事告発しています。
寺田大臣に相次いでむけられる疑惑の目。今、説明責任を果たすことが求められています。