知的障害者スポーツの祭典開幕 広島、12競技で850人競う

手を振りながら入場行進する県選手団=広島市中区の県立総合体育館

 知的障害者のスポーツの祭典「スペシャルオリンピックス日本(SON)」夏季国内大会の開会式が4日、約5千人が参加して広島市内で開かれた。中四国初の開催で5、6日、県内4市町で12競技を繰り広げる。

 式では、岡山県40人など47都道府県の選手団が南から順に入場。広島県の78人は最後に登場し、応援メッセージが書き込まれた旗を持ち、観客に手を振りながら行進した。

 大会長で五輪メダリストの有森裕子さん=岡山市出身=は「大きな期待、喜びを力に、盛大に開催したい」とあいさつ。広島県代表の屋敷陽(あきら)さん=自転車=が「精いっぱい力を出して勝利を目指す」と選手宣誓した。

 4月に平和記念公園(広島市)にある「平和の灯(ともしび)」から採火し、各都道府県に分火された聖火も県代表の中島早紀さん=ボウリング=とプロ野球広島カープOBの緒方孝市さんが聖火台にともした。

 夏季大会は4年ごとに開かれ広島、呉、三原市、北広島町で約850人が陸上、競泳などで争う。2023年にドイツである世界大会の代表選考も兼ねている。

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