「大道芸は年齢、性別、国籍も関係なく、楽しめるアート」3年ぶりのW杯 11月5日開幕「街を盛り上げたい」とアーティストも意気込みー静岡市

静岡市の一大イベント、大道芸ワールドカップが3年ぶりに帰ってきます。プロデューサー解任などの混乱もありましたが、アーティストたちは観客と一緒に街を盛り上げたいと意気込んでいます。

11月5日に開幕する大道芸ワールドカップを前に、こども園では一足先に2組のアーティストが演技を披露しました。10種類の楽器を1人で演奏する「油井ジョージワンマンバンド」と、世界27か国で演技の経験があり、コミカルさが魅力の「Witty Look(ウィッティー ルック)」です。

待ちに待った3年ぶりの大会。しかし、2022年の大道芸ワールドカップは開催直前に外国人差別ともとられる発言で、プロデューサーが解任されるなど、ごたごたがあり、複雑な心境だったと言います。

<Witty Look CHEEKY!>

「(最初は)すごい切ないなと思いました。世界を回りながら、パフォーマンスをしてきているので」

パフォーマンスを通して、本来の大道芸のあり方を問いたいといいます。

<Witty Look CHEEKY!>

「大道芸はノーボーダー。年齢も性別も国籍も関係なく、楽しめるアートだと思うので、私たちも自信をもって、皆さんにお届けしたいと思っています」

<伊豆川洋輔記者>

「メイン会場の一つ、青葉シンボルロードです。例年ですと、ここに多くの人が訪れます。3年ぶりの開催、街の盛り上がりにも期待がもたれます」

コロナ前の2019年には4日間で150万人以上が訪れた大道芸。2022年は韓国での事故もあり、警備体制に不備がないよう配置が見直されました。

<エスピトーム 浅田光一警備運用本部長>

「今回、我々が注目しているのが、市役所前の広場なんですね」

警備会社の担当者は、静岡市役所前の広場にある階段は特に気をつかうといいます。

<エスピトーム 浅田光一警備運用本部長>

「いわゆる群衆雪崩が起きるかもしれない。ここに警備員を手厚く配置していて、ベテランを配置しています」

2022年は、海外アーティストの招待はなく、イベントの規模が縮小されました。それでも、警備員の数は変えず安全確保に努める計画です。

<エスピトーム 浅田光一警備運用本部長>

「十分会場も広いですし、見やすいと思いますので、焦らずに見れると思いますので、我先にちょっとでも早く前に行きたいという心理になるかと思うんですが、落ち着いてご覧なれると思います」

大道芸ワールドカップは11月5日、6日の2日間で、午前11時から午後7時までです。2022年は有料のプレミアムステージや海外からの招待はありません。

32組のアーティストが静岡市葵区の駿府城公園と青葉シンボルロード、呉服町通りのほか駿河区のアピタ静岡店、清水区のドリームプラザでパフォーマンスする予定です。

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