G7向け船内不審者への対応訓練 新岡山港で海保やフェリー社員ら

刺股を使い、不審者の取り押さえ方を訓練する船員ら

 来年5月に広島で開かれる先進7カ国首脳会議(G7サミット)に向け、玉野海上保安部と国際両備フェリー(岡山市)などのフェリー会社が4日、新岡山港(同市中区新築港)でテロに備えた訓練を行い、船内に不審者が現れた際の対応を学んだ。

 フェリー5社の社員や保安官ら25人が参加。新岡山港―小豆島を結ぶ「おりんぴあどりーむ」を使い、船内にナイフを持った不審者が現れたとの想定で行った。

 船員らは刺股を手に、暴れる不審者役の保安官を取り囲み、取り押さえてナイフを取り上げる手順を確認。保安官から「声を出して威圧感を与えるのが効果的」などと助言を受けた。

 訓練後、同保安部の八代典昭警備救難課長は「G7開催などで国内外からの人の往来が増え、いつどこでテロが起こるか分からない。フェリー会社との連携を強め、安全確保に努めたい」と話した。

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