全国高校サッカー県大会 準決勝 鎮西学院×創成館 長崎日大×国見

(写真左から)8年ぶりに4強入りした鎮西学院の主将、DF奥村、2年ぶりの選手権行きを目指す創成館のMF田川

 サッカーの第101回全国高校選手権長崎県大会は5日、諫早市のトランスコスモススタジアム長崎で準決勝の鎮西学院-創成館(11時)と長崎日大-国見(14時)が行われる。前回王者の長崎総合科学大付が4強を前に敗れ、目の色を変えて頂点を目指す4校。全国切符の行方は混沌(こんとん)としている。
 実績で見ると、1月の県新人大会を長総大付との両校優勝で制し、県リーグ1部で現在2位につける国見が一歩リード。長崎日大は6月の県高総体準決勝で国見に敗れたが、PKを止められながらも接戦を演じた。創成館は熟練した守備に加えて、ここに来て攻撃が機能してきた。鎮西学院は準々決勝で長総大付を撃破。8年ぶりの準決勝進出に勢いづいており、2試合とも終盤までもつれそうだ。
 第1試合の鎮西学院-創成館は、鎮西学院が3バックの創成館を攻略できるかが勝敗のカギを握る。厳しいプレスをかいくぐった長総大付戦のようにボール保持の時間を長くすれば32年ぶりの優勝が近づいてくる。一方の創成館は、守備に人数をかける布陣ながら好機とみればロングボールや両サイドから一気に仕掛ける柔軟さを併せ持つ。MF田川、FW波多野ら主軸の選手がコンスタントに得点している点でも評価できる。

(写真左から)攻撃力に優れる長崎日大のMF高嶺、国見の起点となるMF北村

 第2試合の長崎日大-国見は中盤の主導権争いが見どころ。国見はMF北村、長崎日大はMF大町を配球役にダイナミックな攻撃を繰り出す。どちらがより多く自分たちの形をつくれるか。逆に言えば、相手の起点に仕事をさせないような守備ができるかが重要になる。国見は最近になってセットプレーの得点が増えてきたのがプラス材料。長崎日大は前線の連係プレーが機能した時の破壊力が飛び抜けており、激戦必至だ。
 準決勝の観戦は有料となっており、当日券は一般700円、中高生500円。小学生以下無料。


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