広報紙50号目を発行 市民活動センター、田辺市

「田辺市市民活動センター」50号目の広報紙

 NPOやボランティアなどの市民活動を総合的に支援する和歌山県の「田辺市市民活動センター」は、節目となる50号目の広報紙を発行した。

 センターは、市の委託を受けてNPO「市民活動フォーラム田辺」が運営している。事務所は同市高雄1丁目、市民総合センター2階にあり、登録団体のメンバーらが自由に使える印刷機やパソコンなどを設置。有料で月々の帳簿整理など会計の事務処理の支援、広報紙・チラシなどの作成代行などもしている。新たな団体の立ち上げや運営、活用できる補助金などの相談にも応じている。現在185団体が登録している。

 広報紙「市民活動センターだより」は、地域の人々に市民活動への関心を高めてもらうことや、実際にどんな団体が活動しているかを知ってもらおうと、センターが発足した2005年から発行を続けている。

 現在は年3回のペースで発行し、新規登録団体の紹介やちょっとした防災のアイデア、手話などを紹介。第50号では「きこえ」をテーマにした特集も載せている。

 発行部数は3千部。市役所や行政局、公民館など市の施設や市内の一部スーパーなど計62カ所に置いているほか、登録団体もそれぞれ配布している。

 センター長の鹿毛智子さん(63)は「皆で少しずつ力を持ち寄って、助け合えるまちにしましょう。まずは知ることから。センターだよりを手に取っていただければ」と話している。

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