政府は、東南アジア諸国連合(ASEAN)との交流50周年を記念した特別首脳会議を来年12月に東京都で開く方向で調整に入った。地域で存在感を増す中国を意識し、今後の協力分野を明記した「新ビジョン」を発出する。今月中旬にカンボジアで開催されるASEAN首脳会議に合わせた定期会合で、岸田文雄首相が参加を呼びかける見通しだ。複数の関係者が5日、明らかにした。
特別首脳会議には、軍政が続くミャンマーを除く9カ国を招待する方向。新ビジョンの発出でASEANとの結束を内外に示し「自由で開かれたインド太平洋」の実現に向けて連携を図る。