元阪神・岩田稔氏 「プロスピA」でサトテルが逆転満塁弾 虎の劇勝にガッツポーズ

モバイルゲーム「プロ野球スピリッツA」(プロスピA)のリーグ戦「eBASEBALL プロスピAリーグ」が5日、都内で開幕。プロ野球・元阪神の左腕、岩田稔氏が〝阪神ヘッドコーチ〟として参加し、佐藤輝明の逆転満塁本塁打に大興奮した。

甲子園さながらに感情を爆発させた。選手とタッチを交わし、力強いガッツポーズを見せた。中日相手に連敗して迎えた3戦目。1点を追う最終回、1死満塁から佐藤輝明がマルティネスの156キロのツーシームを捉えた打球は、右翼席ポール際に着弾した。一気に3点リードをもたらす一発に、岩田氏は「みんなで『ここは満塁本塁打しかないな』と言っていたんで。打った瞬間救われました。あれ(ガッツポーズ)出えへんやつおらんやろ!」と、興奮冷めやらぬ様子で振り返った。

実際の野球とゲームの配球の違いに関心を示した。中日の右腕、柳が高めから変化球を落としてカウントを取る場面に「ゲームならではかなと。新しい発見がありました」と話した。

岩田氏は2020年限りで現役を引退するまで、ゲームをプレーした経験はないが、自身も「プロスピA」に登場した。ゲーム内の能力値を調べたことはないものの「いろんな人から『岩田強い』って言われる。強いってなんやねん」と笑顔で述懐した。チームの同僚から「岩田の多彩な球種と動く真っすぐがゲーム内では有効だ」と聞かされ「ゲームの中で能力が高い選手を『強い』って表現するみたいで。ほめらられてたんだなって。実際に自分を使ってみたい」と、表情を緩ませた。

この日は、欠席した桧山進次郎監督に代わり参加。開幕日は1勝2敗に終わり、リーグ戦は残り12試合。積極的に選手とコミュニケーションを取り、明るい雰囲気づくりに貢献した岩田氏は「今日一つ勝てたのは本当に大きい。ここから残りは12連勝してくれると思う。桧山監督に託したいと思います」と、エールを贈っていた。

(よろず~ニュース・松田 和城)

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