みどり坂のスカイレール、2023年末めどに運行終了へ JR瀬野駅と団地結ぶ交通システム 広島市安芸区

2023年で運行を終了するスカイレール

 広島市安芸区の住宅団地スカイレールタウンみどり坂とJR瀬野駅を結ぶ交通システム「スカイレール」について、運営会社が2023年末をめどに運行を終える方針を決めたことが5日、分かった。維持費を含めた採算面から判断したとみられる。運営会社は電気自動車(EV)の路線バスへの切り替えを検討している。

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 スカイレールは団地の開発に合わせて1998年8月に運行を始めた。延長約1・3キロでモノレールとロープウエーを一体化した日本初の技術を採用している。二つのスカイレール駅がある高台の団地と、JR瀬野駅との標高差は約200メートルとなっている。

 現在、JR瀬野駅前からの1日当たりの便数は平日約90便、土日祝日70便。運賃は大人が1回170円。運営するスカイレールサービス(同区)は12日以降、団地内の集会所で路線バスへの切り替え方針について住民説明会を開く。バスはスカイレール運行終了に先立つ23年秋から走らせる予定。中谷元社長は中国新聞の取材に「説明会まで何も言えない」としている。

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