豊かな海を守るためできることは 山陽子ども記者ネット座談会

「豊かな海 守るため」をテーマにオンラインで意見交換する「山陽子ども記者ネットワーク」会員ら

 小学生から大学生が新聞に親しむ会員制組織「山陽子ども記者ネットワーク」のオンライン座談会が5日、「豊かな海 守るため」をテーマに開かれた。岡山県在住や出身の小中高校生と大学生計5人が、瀬戸内海の豊かさを守るために自分たちにできることなどについて話し合った。

 倉敷市立万寿東小4年の田村英さんは「地元を流れる川が海につながっていると思うと海を近くに感じる」とし、「川沿いのごみを拾うことは今すぐにできる」と提案した。

 東京大1年の田中宏樹さんは、自然環境を守る活動は成果が見えにくいからこそ、地道に続けることが大切とした上で「社会の一員としてできることをもっと知りたい」と語った。

 魚料理を食べる機会が多いという広島大付属福山中3年の加藤里桜さんは「地域の魚を知り、実際に調理しているところを自分の目で見て周りの人に伝えたい」と話した。

 参加者からは「どんな海を豊かと思うかいろいろな意見を聞きたい」「一つの課題の解決策が他に悪影響を与えないか考える必要がある」といった声があった。

 参加者は9月23日に開かれた連続シンポジウム「SDGs地域課題を探る」(山陽新聞社主催)の今年第3回「豊かな海 守るため」の動画や特集記事を事前に見て、ビデオ会議システム「Zoom(ズーム)」で意見交換した。

 同ネットワークは常時参加者を募集。メールでの応募は「山陽子ども記者ネットワーク参加希望」として、郵便番号、住所、名前(振り仮名)、メールアドレス、携帯電話番号、学校名と学年、保護者の名前を書き、kodomo.net@sanyonews.jpに申し込む。

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