おはようございます、ミワリーです。皆さん、宇都宮が紅茶の街だということをご存じでしたか? 1日の「紅茶の日」を記念して「紅茶サミット 2022」が街なかで開催されました。発表された新商品などの一部を紹介します。
そもそもなぜ宇都宮が紅茶の街なのか。総務省が2011年に発表した家計調査で、1世帯当たりの紅茶の年間消費量が全国1位になったことがきっかけ。その後も上位にランクしている。
■まるで飲むお菓子
サミットは宇都宮の紅茶文化をけん引してきた曲師町の紅茶専門店「Y’s tea(ワイズティー)」代表の根本泰昌(ねもとやすまさ)さん(48)が昨年から始めた。取引先が対象で、今回は同社を含めて全国の27社が参加。それぞれが紅茶の日にちなんでイベント等を行う中で、8社が集まり新商品などを発表した。
会場で目よりも先に奪われたのは鼻だ。試飲に配られた、紅茶の日記念のワイズティーの紅茶「Caramel almond(キャラメル アーモンド)」の香ばしく甘い香りに、うっとり。そのままで飲んでいたが、根本さんの薦めで途中で角砂糖を投入。あっ、おいしい。さらに甘い香りが引き立った。これは飲むお菓子だ。
ホテルニューイタヤ(大通り2丁目)が紹介したのは、創業140周年記念の紅茶「宮’s HISTORY」。ピーチとオレンジの香りでホッとできる一杯。驚くのはやはりその香りで、口の中に余韻が長く残る。担当者は「全社員の思いを込めて開発した」とアピール。1階のコーヒーラウンジ「マーブル」で提供されている。
■えっ!ご飯にも
紅茶を使ったお菓子も。「BRIEST(ブリエスト)」(中央1丁目)は「紅茶のパリ・ブレスト」と紅茶の葉を混ぜ込んだ「紅茶のサブレ」を、宝木町2丁目でチーズケーキ店を営むイヴォワール洋菓子店(さくら市桜野)は「紅茶のチーズケーキ」を発表した。
えっ、紅茶でご飯…!? びっくりしたのはウナギ屋「土用亭」(鹿沼市上石川)の「うなぎのティーライスバーガー」。紅茶で炊いたご飯でウナギを挟んでいる。おそるおそる口にしてみる。紅茶の香りは気にならない。うん、モチモチしておいしい。担当者によると、紅茶で炊くともち米を入れなくてもモチモチするらしい。昨年、提供した紅茶をだしに使ったひつまぶしも「好評だった」と教えてくれた。
染料に紅茶も使ったマスクや枕なども登場した。開発したのは繊維製品製造の「朝倉」(群馬県邑楽町)。紅茶だけで染めるとムラになるため、試行錯誤したという。手触りが柔らかく発色もいい。販売はワイズティーで。
◇ ◇
さまざまな魅力がある紅茶。おしゃれなイメージもあって「紅茶の街」はいい感じ。土産物にも重宝する。27社のイベント等はワイズティーのホームページなどに掲載されている。
餃子(ぎょーざ)もいいけど紅茶もね!