株主優待制度は日本独特の制度と言うことで、外国人投資家や機関投資家から公平性の観点から批判もあるものの個人株主が多い企業は廃止するどころか拡充する企業も少なくありません。
さて、11月は権利日を迎える実施企業数が少ない月ですが、その中でもキラリと光る、筆者が絶対に取得したい株主優待を紹介します!
アスクル(2678)
国内最大手のオフィス向けeコマース運営会社。一般消費者向けでは『LOHACO』を展開しています。2012年からYahoo!率いるZホールディングス(4689)の子会社に。
【株主優待内容】
Q.株主優待は誰がもらえるの?
A.11月20日現在、5月20日現在の株主名簿に記載または記録された100株(1単元)以上を保有の株主が対象となります。
Q.株主優待内容は?
A.自社商品の詰合せが贈呈されます。
画像:100株以上2,000円相当の割引クーポンが2名義分(筆者撮影)
アヲハタ(2830)
家庭用ジャムで約3割のシェアを誇る首位メーカー。「まるごと果実」「55」「トラディショナル」シリーズが主力商品で、現在はキユーピー(2809)の子会社となっています。
【株主優待内容】
Q.株主優待は誰がもらえるの?
A.11月末日現在の株主名簿に記載または記録された100株(1単元)以上を保有の株主が対象となります。
Q.株主優待内容は?
A.自社商品の詰合せが贈呈されます。
【参考】商品詰合せセット(左から1,000円相当、3,000円相当)
サムティ(3244)
不動産開発&賃貸グループ。自社系列REITや機関投資家向けに新築や再生マンション販売、またホテル運営やホテル投資も積極的に展開しています。
【株主優待内容】
Q.株主優待は誰がもらえるの?
A.11月末日現在現在の株主名簿に記載または記録された200株(2単元)以上を保有の株主が対象となります。
Q.株主優待内容は?
A.1泊1名(素泊まり)の宿泊料金が無料となる株主優待カード(電子チケット)が保有株式数に応じて贈呈されます。
画像:株主優待カード(筆者撮影)
優待対象ホテル及び必要枚数
また、サムティは「隠れ優待」とも呼べる、公式には含まれない特典がある可能性があります。2021年11月期と2022年11月期には議決権を行使することで、1,000円分のQUOカードが配布されました。
画像:サムティ公式サイト「第40期定時株主総会招集ご通知」より引用
画像:2022年11月期の議決権行使で贈呈された1,000円分のQUOカード(筆者撮影)
隠れ優待を含めると優待利回りが1.3%、配当+優待利回りが5.2%まで上がります。なお、サムティの議決権行使によるQUOカードの配布に関しては約束されたものではありませんのでご注意ください。
今回は11月に権利が取得できるオススメ株主優待銘柄を3銘柄紹介しました。11月は株主優待実施企業が1年の中でも少なく選択肢は限られていますが、おすすめした3社の株主優待は満足いただける内容だと思います。特にコロナの収束にともない外出する機会が増える中、サムティのホテル宿泊無料優待は利用価値が高く、私自身も楽しみにしている優待です。そんな優待銘柄の投資を検討してみいかがでしょうか。
※本記事に掲載している情報は2022年10月末日時点のものです。
※株主優待の内容は変更される場合がありますので、必ず当該企業のホームページ等をご確認ください。
※本特集は個別の銘柄の売買を推奨するものではありません。投資にあたっての最終決定はお客様ご自身の判断でお願いします。