「娘の成長を見逃してしまう」F1の過密スケジュールに悩むマグヌッセン

 ハースF1のケビン・マグヌッセンはF1日本GPの直前に30歳の誕生日を迎えた。2019年の夏に結婚したマグヌッセンには、妻ルイーズとの間に2021年に娘のローラが誕生した。

 グランプリの開催数が増えつつあり、今年は22戦、2023年には24戦が予定されている。マグヌッセンは、家族と過ごす時間が少ないことを憂慮している。

「ずいぶんレースが多いと思う。家に幼い娘を残して、今年は世界中で22戦をこなしているところだけれど、これまでのなかで一番きついよ!」

「娘に会えないのが寂しい。なぜなら時間がすぐに経ってしまって、いつも僕が留守の間に新しいことが起きてしまうんだ。小さい子供がいると、貴重な時間はあっという間に過ぎてしまう。急に話せるようになったり、急に何かできるようになったりするんだ。そうして、あっという間に堅信礼の年になってしまう。こんな生活をしていると時間がとても早く過ぎていく。すぐに堅信礼を迎えてしまうだろうね」

2022年F1バーレーンGP ケビン・マグヌッセン(ハース)と妻ルイーズさんと娘のローラちゃん

 マグヌッセンにはまだ幼い弟ルカがいる。ゴーカートを楽しんでいるルカに対するアドバイスは何かと聞かれたマグヌッセンは、「楽しめる限りは続ければいい。そう考えてほしいね」と答えた。

「彼は、対戦相手ほどはレースの経験を積んでいない。ヤンとクリッサ(ルカの両親)は、サッカーやバドミントンに行くのと同じように、『カートに乗るのもいい』というスタンスだった。でも今、ルカはカートをもっと真剣に受け止め始めている。彼の年で判断するのは難しいけれど、少なくとも夢中になっているんだ」

「ルカ・マグヌッセンが、次のデンマーク人F1ドライバーになるだろうか? そういう推測はしたくないし、当然だけど大きなプレッシャーはかけたくない。楽しくやるべきだ」

2022年F1第17戦シンガポールGP ケビン・マグヌッセン(ハース)

© 株式会社三栄